- ホーム
- > 研究班・課題の成果
- > 2班 身体技法および感性の資料化と体系化
- > 課題1
研究班・課題の成果
身体技法および感性の資料化と体系化
課題1 身体技法の比較研究
- 研究経過
- │
- 研究成果
「非文字資料を検討する前提としての感性の諸領域についての考察」および「非文字資料としての身体技法の諸相についての考察」の2点を中心に考察を深め、以下の成果を得た。前者については、直立二足歩行の進化の過程で発達させ、退化させてきた諸感覚を、ヒトの文化全体、および、二重分節性をもった音声言語と、視覚二次元表象としての文字の特性との関連で考察した。後者については、運搬の身体技法、作業姿勢における身体技法、舞踊における身体技法を、多文化間の比較によって検討した。主に対象とした文化は、日本、中国、モンゴル、フランスを始めとするヨーロッパ、ブルキナファソを始めとする西アフリカ、メキシコ、ブラジルなどである。
芸能のフィールドワークでは、身体表現が伝達しようとする心情や事柄と動作の間に普遍的に共通するものがあるかどうかを見出すため、モーションキャプチャを用いて、舞踊動作データを14個の関節をもつ人体モデルの形式に当てはめた映像の解析を進めた。得られた結果を統計学的に処理し、動作特徴の抽出を試みた。またマジカルなステップとして花祭りの反閇のステップの分析をおこない、モーションキャプチャデータの全方向から観察できる利点を活用した。キャラクタが動く映像を正面からの固定画面で出力した映像データに仕上げ、DVDにして付した。